『おいしく世界史』庭乃桃 柏書房
楽しく読みました。なにしろ、歴史と料理、私の好きなテーマの組み合わせです。
歴史の本を読むときにも深みを感じられるし、料理を作ったり食べたりするときにも歴史を思い浮かべたりして楽しめます。
タイトルは世界史、となってますが、まあ、ヨーロッパのことです。
全部で7章プラス終章の8章仕立て。
私が一番面白いと思ったのは、第1章の「ローマとゲルマンの遺産 南のオリーブオイルと北のバター」でした。イタリア、ギリシャなどでオリーブから油が作られていたのに対し、北ではオリーブが育たない、運ぶのも困難、運んでも劣化してておいしくないという状況。
北(アルプスの北)ではラードやバターが使われ、棲み分け(?)されていたが、物流が盛んになるにつれ、次第に裕福さを誇示するためにわざわざ遠くの物品を取り寄せるようになるなんてあたりは、クスッと笑ってしまいますね。
歴史は人間心理もファクターとして見ていかなくては理解できないという面白い例ですね。
他に、イースター、アスパラガス、チーズ(パルジミジャーノ・レッジャーノ)、ハーブとスパイス、ハロウィーン、トマトとジャガイモ、クリスマスとカーニバルと行ったテーマがレシピとともに取り上げられています。
そして、レシピにはQRコードがついていて、レシピサイトNadiaにとべるのだとか。さらに詳しく作り方などが載っているようです。
。。。と、いま少し確認して見ましたら、オリーブオイルとバターについてのサイトページは本の内容とほぼ同じ。どこが違うかというと、サイトページには参考写真が多く載っているという点。全部の章がサイトに載っているのかどうかは確認してませんが、あとがきによると、サイト企画が先で、それを元にできた本のようです。なるほど。
Nadiaサイトでも、同じ名前「庭乃桃」という名前で登録されています。
Nadiaでのコラム一覧のリンクを置いていきますね。
一覧だけみても、どのコラムがこの本に載っている内容なのかはわからないようです。
私が一例に挙げた「バターとオリーブオイル」についてのリンクはこちら。
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