本を読んでいくブログ(新)

読書記録。テーマは主に歴史、外国語学習、レシピ、手芸など。

『発達障害を改善するメカニズムがわかった』鈴木昭平・篠浦伸禎 コスモトゥーワン

 

 

発達障害学習障害については、いろいろと知りたいことがあります。

具体的な、生活レベルでのアドバイスはもちろんですが、たとえば人類にとっていわゆる「発達障害」ってなんなの?とか、例外として見るのではなく「定型発達」も含めた全体を説明できる視点みたいなのはないの?ということにも興味があります。

一言でいうと「どう理解するか」ですか。

 

この本は、どちらの関心にも応えてくれる内容と言っていいでしょうか。

具体的なアドバイスと言ってもまあ、親の心構えとか親や子の脳タイプを知りましょうとかそういう具合ですが。

でも、親の役割について私がメモ取ったのは。。。。特に母親ですが、子に負けないだけのパワーを持つ、そのパワーは自分の感情をコントロールすることに使うためで、何があっても子供には安心感を与えるように。この安心感が発達障害の子供には重要なのだということです。

 

著者は二人。

鈴木昭平氏エジソンアインシュタインスクール協会代表、

篠浦伸禎氏は医学博士、脳神経外科医。

鈴木氏の発達障害のについての理解、考え、教育法などについて篠浦博士が脳神経の視点からコメントを寄せているといった体裁になっています。

 

面白いと思ったのは、発達障害は戦闘状態の脳が活性化しているという指摘。「サバイバルモード」と言った感じかな、と思います。

 

この本を読んだ直後に、数日前の記事で紹介したブログ「いつも空が見えるから」(Yukiさん)のこの記事を読み、シンクロニシティを感じました。(本を読んですぐに記事を書かないでいると、こういうところで時系列が狂います。。。)

yumemana.com

 

でもってその一週間経たないくらいで上野の国立科学博物館へ行きましたら、異常巻アンモナイト(ニッポニテス)の展示が目に飛び込んできて、ますますシンクロだ〜と感激した次第です。

 

このリンクのブログ記事は長く、かつ豊かな内容なので簡単にまとめるのは難しいのですが、無礼と非力を承知であえてしますと、発達障害など「例外」「非定型」などと思われているけれども、過去において、あるいは現在未来において人類の環境に適応してきた・適していくための豊かな遺伝子プールの発現の一局面と言った風にも言えるのではないかと。。。いうことかな。

過酷な環境で生きていた少数民族などが特定の感覚を発達させてきたことに注目しています。ある種の発達障害の人に見られる感覚の敏感さなどに共通するのではないかと。 

 

発達障害の人の脳の状態が「戦闘モード」とか「過剰な防御体制」とかいうような表現を何回か目にしたことがあります。

 

 

発達障害を改善するメカニズムがわかった』から私が拾ったキーワードは、視床下部帯状回扁桃体のバランス、母親の愛情、脳のタイプ(左脳・右脳型、3次元・2次元タイプの組み合わせ、相性)、ストレス、超高速学習(戦闘モードゆえこれが効果あることも)

 

脳の研究成果については、今後も注目して行きたいです、というか、素人でもわかる様な本がたくさん出てきて欲しいです。

 

 

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