『医師のつくった「頭のよさ」テスト』本田真美 光文社新書
著者は医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、小児発達医。
この本では、目標を単なる「頭のよさ」というよりも(私なりの言葉で言うと)「自分の人生を成功させることができる」という点においている、といっていいと思います。そして、その定義を「自分の認知特性を最大限に活用している人」としています。
認知特性とは、感覚器からの情報の処理方法のことで、個人によって異なる。100パーセントきっぱり分類されるものではないが、6タイプに分類。
すなわち、まず視覚優位タイプ、言語優位タイプ、聴覚優位タイプの3分類。それぞれがまたさらに2タイプに分けるられる。
視覚タイプ;写真タイプと3Dタイプ
言語タイプ;映像タイプ、抽象タイプ
聴覚タイプ;言語タイプ、音タイプ
もちろんタイプ診断テストも載っています。
外界と接するときにどの感覚を主に使っているか、得意なのかといっていいのでしょうか。
バランスよく使えていれば、特に欠点はなさそうに見えるかもしれませんが、どこかがどーんと得意だと別のどこかが苦手となり、はたから見ると「なんでできないの?」と思われたり、ミスが多かったりする場面が増えてしまうかもしれません。
苦手だから無理、終わり。と言うのではなく、自分の特性を知っていればそこを活かしていけるし、それだけでなく、苦手な場面がわかっていれば前もって注意をしていけたり、別の方法に変えることができる場面もあるでしょう。
そして、自分だけでなく、周囲の人の特性を知る、あるいは推測することでコミュニケーションの方法を変えたりして誤解やストレスも減らせると思います。
。。。と、まるで自分が書いたかのようにまとめてしまいましたが、この本、面白かったです。感覚とは何かとか発達についてとか、医学博士ならではの説明もわかりやすく書かれていました。
あくまでも前向きな本です。読んでて気分よかったです。
私は言語ダントツ優位タイプでした。言語、視覚、聴覚の順。
感覚って外界との接点、窓口なので、極端なイメージとしては窓もドアもない部屋に閉じ込められていると想像して外界との連絡方法が手紙だけだったと想像していいでしょうか。
手紙メールなら私は平気かも。。。極端な話、ですよ。電話がじゃんじゃん鳴ってくるより、手紙の方が安心できるというか。
でもそう想像して見ると、一番楽なだけに、それで充実するかもしれないけれど、なんのハプニングも展開もなさそうです。苦手なところがあるから新しい発見とか展開があるのかもしれませんね(全部そうとは言いませんが)。
これは今後の日常生活に使っていける見方だと思います。
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