『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』神田圭一・菊池良 宝島社
図書館蔵書検索サイト、カーリルで本を検索している時に見つけた本で、読んでみました。
感想は、「くだらなーい、あははははは!」といった感じ。あ、これは、褒めて言ってます。
なぜ褒め言葉かというと、「はじめに」で著者の一人、菊池良氏が書いてます。本書は「軽く読んではははと笑って、ページを閉じた瞬間にすべてを忘れるような本を目指して書かれた。(中略)ある種のくだらなさだけを書こうと、僕は決意していた。」と。目的は、「ページを閉じた瞬間に全てを忘れる」以外は見事に達成されてます。
でも唸ってしまいますね。特に小説を読み込んだりしたことのない私でも、楽しめるくらいの「文体書き分け」っていうのは可能なんだなあと。。。私は普段の読書であんまり文体などは「読みやすい・読みにくい」程度しか気にしてなくて、新鮮でした。
まあ、著者名を出さないで様々な文体を出されたら、ちょっとわからないし、面白くないと思いますが、「村上春樹〜」「次はコナン・ドイル〜」と名前あげながらなので、つい「あはははは」となってしまいます。
作家だけでなく、特定雑誌の文体とか求人広告だとかまであって、さらに笑えます。
正直にいうと、数名、全く名前も知らない作家さんが挙げられていたのですが、それでも文体の違いは楽しめました。知らない人だらけだと、楽しめるかどうかわかりませんが。。。
今月頭に読んだ『京都ぎらい』の井上章一氏も、「焼きそばぎらい」というタイトルで 文体マネされていて、あれ、あんまりクセのある文体とか思わなかったけどなと思って読んだんですが、なんとも表現しにくいですが、外界と内面を同時に描写していくような感じというか、観察に徹している感じが「なるほどな」と思いました。でも、あれ、こんなに漢字少なかったっけ?とも気になりました。機会があったら再チェックしてみます。
タイトルで本検索していると続編があるようなので、図書館にあったら読んでいこうと思います。
あと、もう一つ言うなら裏表紙のヌード漫画はやめて欲しい。。。(笑)
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