『ビスマルク ドイツ帝国の建国者』大内宏一 山川出版社 世界史リブレット人065
目次
プロローグ ドイツ帝国の建国者
1)プロイセン首相への道
2)ドイツ統一への道
ビスマルクと言ったら、プロイセンの宰相、よく漫画にされてる感じのお顔、戦艦につけられた名前、倉山満氏の歴史動画によく出てくる、国王と対立すると辞任をちらつかせたというエピソード、そして国王が変わり本当に辞任した後のヨーロッパひいては世界情勢のガタガタっぷり、政治だか外交手腕がありすぎたのか後任者には手がつけられなかった絶妙のバランサーだったとかいうイメージです。あと、明治新政府へ強烈に印象を与えたとか。
意外なことに、最初は官僚デビューしていたのが勤め上げることができず、とかいうと聞こえはいいけど、最初の夏季休暇で恋人家族と旅行に行って帰ってこなかった!?とか。
母親が官僚の一家、父親はユンカー(農場経営者)だったとかで、官僚になるよう期待されていたけれど、向いてないということでユンカーになったとか。幸運にもそこで結構うまくやっていたらしい。
結婚して、プロイセン領ザクセン州の議員として政治家デビュー。
そして政治家としての経歴、業績が説明されていくんですが、プロイセンやらドイツ帝国あたりの状況が複雑で。。。いやもう、ヨーロッパ情勢全体がややこしいです、この時代。
ちょっと前までハプスブルク家の歴史の本をまとめて読んでいたので、プロイセンやドイツ統一の話になると、ついハプスブルクの衰退という側面に目がいってしまいます。敵視とまでは言いませんが、公平中立にプロイセンの話を読めていないかもしれません。
ドイツ帝国といえば、建国式典?戴冠式?をなぜかフランスのヴェルサイユ宮殿でやってるんですよね、その辺も詳しく知りたいです。
このシリーズ(世界史リブレット人)、いいかも。とっかかりとして読むには親切でかつ十分な描写だと思いました。