本を読んでいくブログ(新)

読書記録。テーマは主に歴史、外国語学習、レシピ、手芸など。

「ざんねんな武将たち」大友宗哉 辰巳出版 2019

 

戦国武将とか、武士、侍と聞くと、思い浮かべるのはやはりステレオタイプなイメージ像なんだろうなというのは、わかっていたつもりだったけれど。。。。

 

でも、ステレオタイプなイメージを持つっていうことは、つまるところ、実態をよく知らないってことですよね。

 

ええ、ええ、この本を読んだら、たとえ有名どころでも実際の姿やら実態やら、本当に知らなかったんだ/知らないんだなと思いました。

 

 

時代の流れ別に、5章に分けられていて、計38人紹介されています。

 

最後はやはり、伊達政宗。5年早く生まれていたら天下を取ったかもしれないと言われる正統派のざんねん武将です。文句なし。

 

あとは、ちょっと「とほほ」感のあるざんねん武将たちがほとんどかな。怖気付いたとか、時の運がなかったとか、人物が小さすぎたかとか。。。

 

エピソードはどの人物も面白いし、一人につき4〜6ページほどにまとめられていて、読みやすいのですが、戦国マニアでも何でもない私が一気に読むにはちょっとつらくなった時もありました。(土曜日の午後に一気読みしました)。知らない名前が続くとやはり辛い。

 

ところが、ちょうど半ばくらいで、チョー面白いエピソードがあり、救われました。

 

名前も知らない人物でしたが、蘆名盛隆

「一目惚れされて合戦が中止に」!?

イケメンすぎていい思いをしたかもしれないが、調子に乗って身を滅ぼしていますね。

 

話としてはイケメンが仇となって身を滅ぼしたというだけなのですが、戦国時代に相手がイケメンで戦意を失ったとか、ちょっと笑えるというか、「日本史面白いじゃないか!」と唸りたくなりますね。

 

肖像画とか残してないのかしらとまで思い巡らせましたが、はたと気がつきました。

私が西洋史を楽しんでいるのは、ひょっとして肖像画がたくさん残されているからではないか?と。

実を言うと、時代が下がって、肖像画が写真の時代になってくると、ちょっとつまらない感を覚えるんですよね。

 

日本史でも、ある程度、肖像画、残ってますけど、リアル感では西洋の肖像画には負けているように思えます。

いやいやいや、リアルかどうかはわかりませんね、盛ってるはずですよね。

 

話戻りますが、

ちょっと調べてみようかなと思えて来た人物は黒田官兵衛豊臣秀吉の軍師。

秀吉は黒田官兵衛の野心を見抜いていたらしいので、人の才能は、才能ある人にしか見抜けないものなのかもと思いながら興味を持ちました。