『イングランド王国前史』桜井俊彰 吉川弘文館
私的に「こんな本を探していたんだよ!」な本でした。
数年前、ヴァイキングについて知りたいと思って何冊か読んだことはあったのですが、その時にイングランド側(当時イングランドと呼べるような国があったかどうかは別として)のことも知りたいなと思ったのですが、その時に探せたのはアルフレッド大王について書かれた本くらいでした。
その辺りのイングランドの歴史を知りたいと思ったら、アルフレッド大王はもちろん外せない人物ですが、あまりに存在が大きすぎて、まったく他の人が出てこない本とかもあり(あったと思う。。。)、ちょっと欲求不満でした。もしや、そもそもアルフレッド大王以前、以外は記録とか残ってないのではなんて事まで勝手に考えたりもしました。(素人の合理化。。。)
英語の本を探すしかないのかなとも、もちろん考えていましたが。。。
それで、この本を見つけたときは、もうタイトルだけで「これだ!見つけた!」と1人ではしゃぎました。
ローマ帝国の一部だった時代から始まり、ローマ帝国滅亡後のブリテン島、どこかで一文だけ読んで、詳細を知りたかったアングロ・サクソン人がブリテン島に来た次第が描写されていて感激しました。
自国(という意識はあったかどうかわかりませんが)の問題に外国勢力を引き込んではろくなことにならないという歴史の法則(と言ってもいいですよね)がここにも発動されてます。あと、身内(のようなところでの)争いはさらなる外敵を招き寄せる法則とか。
ヴァイキングの話を読んでいたときは、うわー、非道だな、戦死が名誉で天国に行ける方法だなんてすごい社会だな、周りは大変だなとか思っていましたが、受けてたったアングロ・サクソン人も単にどっちが強かったかの問題で、似たり寄ったり?。。。苛酷で容赦ない社会。
(→キリスト教の登場でホッとします。そのあともいろいろありますが、それでも。あ、聞かれてもいませんが私はキリスト教徒ではありませんし、キリスト教推しでもありません。)
王国の、ひいては人々の運命は王様1人の資質で左右される。浮き沈みも激しい。
アングロサクソンの七王国も(元々はもっと多かったらしいが)、順に国が台頭し、弱体化していきます。その辺が一つ一つ順に描写されていきます。
アルフレッド大王についてもヴァイキングについても、あれ、これだけ?とちょっと肩透かしかと思ってしまうくらいで、本はあくまでもイングランド七王国の歴史の流れを追っていきます。
この内容に対する知識欲はあったので、かなり細かくメモ取りながら読みました。
それでもテンポ良く読めたと思います。
しかし、後で自分のノート見ても分かりにくい、というかノートまとめ直しが必要かも、と思える状態です。マインドマップで書きましたが、どうしても文章で書いてしまうんです、歴史は特に。
練習も兼ねて、もっと思い切って単語で書き直してみます。